ツェルマット〜リッフェルアルプ

左の山がダン・ブランシュ(Dent Blanche 4,357m)、真ん中の山がオーバー・カーベルホルン(Ober Gabelhorn 4,063m)右側の山がチナールロートホルン(Zinalrothorn 4,221m)の名山の揃い組みです。

全員が一歩一歩、注意深く、確実に下降していたのですが、突然運命の事故が発生したのです。「クロがハドウを少しでも安全に降りられるように、ハドウの足を確かな足場に乗せ終えた後で、自分の体の向きを変え、今度は自分が1歩か2歩下降しようとしたところだった」「 その瞬間に、ハドウが足を滑らせたのだ。そしてクロにぶつかり、クロを跳ね飛ばしてしまったのである。」(「アルプス登攀記」ウインパーより・講談社刊) そしてロープで結ばれたクロ、ハドウ、フランシス・ダグラス卿が一瞬のうちに次々と氷河めがけて落下していったのです。