シンプロントンネルを抜けると商業・交通の要所ブリークで降り、駅前広場よりBVZ(私鉄)に乗り換えフィスブに向かいます。 フィスブからフィスパ川に沿ってマッタンタール谷に入って行きます。
ブリークよりマッターホルンまでの標高差900mを1時間20分かけ登って行きます。谷を登って行くにつれ、谷の幅も狭くなって行きます。
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川の流れは速く、あちこちの氷河から溶けだした水が一気にこの川に流れ込でいます。水の色は白濁色です。石灰岩を含んだ水だそうです。車内のあちこちでは、マッターホルンの登場をいまか、いまかと待ち望んで列車の行く手を見つめています。やはり千両役者は最後に登場するようです。マッターホルンは、終点直前で初めてその雄姿を見せました。
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ツェルマット駅前です。
ここは、山岳リゾート地でもあり、アルピニストの登山基地でもあります。ファッショナブルな衣装を着こなしている人、大きなリユックを担いだ登山家等色々な服装の人達が、町を行きかっています。 |
繁華街はこの駅前に接する1本のみで繁華街の長さは、わずか700mくらいです。商店街は土産物屋,レストラン,ファッショナブルな洋服店等に混じって山岳基地らしく、登山用具を売る店が何軒かあります。
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駅前広場には、登山鉄道の機関車が展示されています。車輪には歯車がついており、急坂でも滑らないような工夫がされています。
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繁華街には、マッターホルン初登頂したウィンパー等の山男が常宿した「ホテル・モンテローザ」があります。又、町の中央には、山岳博物館が有ります。此処には、マッターホルンに挑んだ先人の記録や遺品が展示されています。かの有名なウィンパー初登頂直後に起きた悲劇の事故「切れたザイル」が展示されています。
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ツェルマットから見るマッターホルンは、少しうつむき加減の端正な容姿で佇んでいます。
又、ツェルマットからは頂上付近のオーバーハングを眺めるに丁度良い角度となっています。新田次郎氏はその著書「アルプスの谷、アルプスの村」(新潮文庫)でマッターホルンに出会った感想を次のように記しています。「マッターホルンは座したる巨人であった。三角頭巾をかぶったまま、 東を向いて端坐した巨人であった。巨人はなにか物憂げでもあった。 ー中略ー 巨人の肩が朝日を受けて光っていた。その肩を越えようとして幾人かの登山家が命を落としたのだ。」
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※「アルプスの谷、アルプスの村」(新潮文庫)は、新田次郎氏がアルプスを訪れた時、その土地、土地において見た事、感じた事、出会った人達について紀行文風にまとめた本です。ガイドブック等では得られないアルプスの良さがしみじみと感じさせられる必読の本だと思います。
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朝日があたる前のマッターホルン |
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マッターホルンの朝焼けです。ツエルマットより見た写真です。 ツエルマット方向より見るマッターホルンはスフィンクスに例えると、丁度東方向を見つめているようです
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リッフェルアルプよりの眺め。
WellenkuppeとL Epaule。右が雲が湧いているバイスホルン(weisshorn 4,505m) |
リッフェルベルグからの眺め。
左がダン・ブランシュ(Dent Blanche 4,357m)中央がOber Cabelhorn(4063m)直ぐ横がWellenkuppe。右がL Epaule
手前の近い真ん中の山がUnterGabelhorn |
Gornergratからの眺め。
左がOber Cabelhorn中央がL Epaule 右がバイスホルン(weisshorn 4,505m)
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朝靄のなかのマッターホルン(左)とダン・ブランシュ(DentBlanche 4,357m) |
Riffelsee(2757m)が見えます。左のRiffelhornに朝日が差し込みました。 |
逆さマッターホルンがリッフェルゼーに写っています。。 |
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朝焼けのブライトホーン(Breithorn4164m) |
Riffelseeとゴルナーグラード(Gornergrat)の中間付近よりマッターホルンを望む。 |
ゴルナーグラード登山鉄道が見えます。
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Riffelberg鉄道駅よりマッターホルンを望む。
建物はRiffelhaus1853(レストラン・ホテル) |
ゴルナーグラード(Gornergrat)よりの眺め。
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ゴルナーグラード(Gornergrat)近くからのブライトホーン(Breithorn4164m)とクライン・マッターホルン(Klein Matterhorn) |
Riffelhorn近くからのモンテローザとゴルナー氷河の眺め。
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